今の家、いくら位で売れるんだろう?
家の売却を検討される方にとって、実際いくらで売れるのかは大変気になるところ。
家の価格にはエリアや築年数、広さや傷み具合、そして景気まで絡んでくるため複雑に感じることもあるかもしれません。
ですが、ご安心下さい。
webで一発依頼できる査定サービスや、実際の取引情報など、価格を知るためのツールは全てネット上に揃っています。
今回は、「今住んでいる家、いくらで売れる?」をテーマに役立つ情報を一挙公開。
◆この記事で分かること◆
- エリアごとの平均的な売却相場
- 家の価格が分かる!便利なwebサービス
- 築年数ごとの売却相場を調べる方法
- 家の相場価格を自分で調べる方法
この記事をお読みいただくことで、ネットを使いこなして家の売却価格情報を自在に調べることができるようになります。
では早速、エリアごとの相場の数字から見てまいりましょう!
【2022年最新】エリアごとの売却相場
家の価格に大きな影響を与えるのは、まず第一にその立地。
全く同じ物件でも、エリアによって価格が大きく異なってくるのはご理解いただけるでしょう。
そこで、エリアごとの大まかな相場感を掴んでいただくための平均価格をご紹介。
全国の不動産業者用流通システムを運営する国土交通大臣指定の「不動産流通機構」による月例マーケットウォッチ2022年1月度のデータです。
全体の中から、比較的件数の多い都道府県をピックアップしました。
<成約状況―中古マンション編>
都道府県 |
価格 (万円) |
築年数 (年) |
専有面積 (㎡) |
㎡単価 (万円) |
北海道 | 2,005 | 26.93 | 74.87 | 26.78 |
宮城 | 2,212 | 23.30 | 69.23 | 31.95 |
埼玉 | 2,641 | 24.02 | 69.22 | 38.15 |
千葉 | 2,569 | 26.34 | 73.85 | 34.78 |
東京 | 5,231 | 20.90 | 60.56 | 86.37 |
神奈川 | 3,384 | 24.10 | 66.36 | 51.00 |
愛知 | 2,229 | 23.43 | 75.77 | 29.41 |
京都 | 3,088 | 23.80 | 65.94 | 46.83 |
大阪 | 2,805 | 24.74 | 67.16 | 41.76 |
兵庫 | 2,477 | 25.92 | 72.52 | 34.15 |
広島 | 2,182 | 24.04 | 70.92 | 30.76 |
福岡 | 2,246 | 23.51 | 69.51 | 32.31 |
<成約状況―中古戸建て編>
都道府県 |
価格 (万円) |
築年数 (年) |
土地面積 (㎡) |
建物面積 (㎡) |
北海道 | 1,848 | 27.49 | 282.69 | 126.35 |
宮城 | 2,294 | 23.37 | 230.25 | 119.05 |
埼玉 | 2,451 | 23.44 | 150.74 | 105.16 |
千葉 | 2,449 | 22.15 | 187.05 | 108.09 |
東京 | 4,707 | 18.85 | 106.89 | 99.77 |
神奈川 | 3,686 | 19.85 | 142.24 | 104.26 |
愛知 | 2,798 | 21.60 | 185.61 | 119.80 |
京都 | 2,415 | 30.99 | 114.47 | 97.89 |
大阪 | 2,055 | 27.26 | 105.75 | 99.11 |
兵庫 | 2,287 | 26.78 | 191.98 | 108.72 |
奈良 | 1,558 | 29.26 | 187.56 | 109.92 |
福岡 | 2,233 | 28.26 | 298.20 | 119.68 |
▶︎データ引用:REINS TOWER「レインズデータライブラリー」
上記を見ると、おおよそ2,000万〜3,000万円の価格帯で取引されていることが分かります。
首都・東京はやはり突出して高いですね!
広さで見ると、マンションの面積が60㎡〜70㎡台に対し、戸建ての建物面積は100㎡前後。
戸建ての方が断然広い傾向です。
では戸建ての方が高いかと言われたら、必ずしもそうではありません。
例えば京都府。
- マンションの平均価格3,088万円に対し、
- 戸建ての平均価格は2,415万円。
これはマンションの方が駅近で利便性の高いところに集中しているためと考えられます。
価格を考える際には、同じ都道府県内でもさらにエリアを細分化して考える必要がある、ということですね。
それに、エリア以外にも築年数・面積・駅からの距離など、実際の売却価格を決める要素は沢山あります。
じゃあ、私の家はいくらなの?
次からは、より具体的な価格を調べる方法について解説していきます。
家の査定なら不動産一括査定サイトが便利
少しでも家の売却を考えていて、自分の家がいくらで売れるか知りたいなら、
不動産会社に無料査定を依頼する。
こちらが最もオーソドックスな方法となります。
不動産会社では市場の動向を踏まえた上で、プロの視点から最適な価格をはじき出していきます。
後ほど解説するように自分で調べる方法もありますが、いずれにしろプロの査定額は重要な指標となり得るため、知っておく方がベターでしょう。
ではどうやって査定を依頼するか。
その方法は大きく分けて、
- 近隣の会社へ個別に依頼する
- 不動産一括査定サイトを通して依頼
この2パターンあります。
どちらにもメリットがあるため両方を併用していくのがベストですが、初期段階では2つ目「不動産一括査定サイト」の利用がおすすめ。
不動産一括査定サイトとは?
ネット上での簡単な情報入力だけで、複数の不動産会社に一括査定依頼ができる無料サービス。
不動産一括査定サイトのメリット
- スマホ1つでスキマ時間に依頼完了!
- 自宅に来てもらわなくてもOK
- 複数社に一括依頼して比較できる
でも、依頼したらその後の営業がしつこいんじゃない?
確かに不動産会社から電話がかかってくることもあります。
こうしたやりとりを最小限に抑えたい場合は、
- 全てメールでやりとり希望と伝える
- メルマガが来たら即、配信停止
といった対策が有効。
最近では強すぎる営業は主流ではなくなっていますし、あまりに失礼な会社には「計画を中止した」ときっぱり断ればOK!
何点か、全国展開しているおすすめの一括査定サイトを挙げておきます。
イエウール
イエウールは1,900社を超える登録社数を誇る、最大級の不動産査定サイト。
クレームが多かった登録会社はイエウール側が審査して提携解除しているため、安心して依頼することができます。
エリアが全国47都道府県をカバーしているのも、おすすめしやすいポイント。
登録されている不動産会社の例も一覧表示されているので、一度サイトをのぞいてみては。
⇒家を高く売るイチオシサービスのイエウールの無料診断はこちら
すまいValue
すまいValueは業界をリードする大手6社が運営する、信頼性の高い不動産査定サイト。
◆すまいValue運営会社◆
- 三井のリハウス
- 住友不動産販売
- 東急リバブル
- 野村不動産ソリューションズ
- 三菱地所ハウスネット
- 小田急不動産
聞きなじみのある大手各社が集結しているので安心感はピカイチですね。
各社、圧倒的な集客力に強みを持ち、早期売却をサポートします。
ただし、すまいValueは対応エリアが都市部に集中しており、郊外などは対応外となってしまうのがネック。
あなたの家がエリア内かどうかはTOPページから10秒で分かります。
試しに入力してみてはいかがでしょうか。
⇒【無料査定で安心】すまいValue公式サイト
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すまいValueの口コミ・評判は悪い? メリット・デメリットも解説
マンション相場がその場でわかる!AI査定
ここでは、不動産査定サイトの中でもマンションに特化した最新サービスをご紹介。
実は、マンション査定に関しては「AI査定」のサービスが普及しつつあり、これがかなり便利!
AI査定とは?
過去のデータに基づきAI(人工知能)が査定価格を素早くはじき出してくれるシステム。
もともと人がパソコンを使って査定していたものを、人に代わってAIが査定してくれる、というわけです。
特にマンションに関しては、私たち一般ユーザーがweb上でダイレクトにAI査定を利用できるサービスが出ています。
これは利用しない手はありません!
マンション価格を知りたい方は、今すぐにでも下記のサービスを使ってみましょう。
マンションマーケット
マンションマーケットはその名の通り、マンションの売却&購入に役立つ情報がギュッと詰まった査定サイト。
あなたがやるべきことは、TOPページでマンション名を入力するだけ!
するとマンションごとの参考価格がひと目で分かるほか、詳しい査定や売却相談をエージェントに依頼することもできます。
表示されている参考価格はマンションごとのざっくりとしたものですが、さらに会員登録することで、階数や面積に応じた査定も可能。
会員なら価格推移のグラフや過去の売買履歴なども制限なく見られるようになります。
宜しければ会員登録も検討してみては。
マンションナビ
マンションナビも先のマンションマーケットと同じく、マンション名の入力で一発検索!
するとマンションの参考価格がその場ですぐに分かりますし、さらに不動産会社に詳しく査定依頼をすることもできます。
こちらは会員登録をしなくても、階数や面積を選択することで条件に合った価格が提示されるため、よりお手軽感がありますね。
そのほか、同じエリア内での平均価格・平均㎡単価といったマーケット情報も豊富ですので一見の価値アリです。
IESHIL(イエシル)
IESHIL(イエシル)は約9,000万件のビッグデータをもとに、マンションの「部屋ごと」の参考価格をはじき出すサービス。
こちらは過去の価格だけでなく、利便性・治安・地盤・子育て環境など生活のクオリティに直結する情報も収集しているのが特徴です。
ちなみに部屋ごとの参考価格を見るには、会員登録が必要となります。
それから注意点として、イエシルは今のところ首都圏のみのサービスとなっています。
(東京・神奈川・埼玉・千葉)
とても便利なサービスですので、関西圏など少しずつエリア拡大を期待したいですね。
築年数×エリアごとの売却相場をスグ知りたいならこちら!
ここからは、また戸建てとマンションの両方を対象とした解説に戻ります。
記事の冒頭で、エリアごと(都道府県ごと)の平均相場について一覧表でお見せしました。
ですが、実際には築年数によっても価格が大きく変わってくることは想像して頂けるでしょう。
Check!
実は、不動産査定サイトの中には築年数×エリアのかけ合わせで相場情報を知ることができるサイトがあるのです。
そのサイトとは、ずばり「SUUMO売却査定」。
↓↓
SUUMO売却査定
SUUMO売却査定は、前述のイエウールのような一括査定サービスはもちろんのこと、査定前に自分で相場を調べるためのコンテンツも豊富!
築年数×エリアのかけ合わせだけでなく、面積や間取り・駅からの距離といった切り口からも相場を調べることができます(全国対応)。
早速、調べる方法をご紹介しましょう。
※スマホ画面にてお伝えします。
- SUUMO売却査定TOPページへ。
- 下にスクロールし『売却情報(地域別)』
こちらで「都道府県」「市区郡」を選択の上、「売却情報を見る」
- 市区郡別の専用ページに移動するので、下へスクロール。
- さらに、「マンション」「土地」「一戸建て」ごとに「売却価格相場を見る」とあるので、見たいところをタップ。
- ここでより詳しく売却価格相場を調べることができます!
(画像引用:SUUMO売却査定スマホ版より)
SUUMOの豊富な掲載実績が分布図となって表示されるため、傾向をつかむのに大助かり。
一例として、東京・大阪・福岡からそれぞれピックアップして見てみましょう。
まずは東京都世田谷区のマンション。
例えば築8〜10年のマンションの最多価格帯は、5,000万円台〜8,000万円。
一方、築25〜30年ともなると最多価格帯は3,000万円台〜6,000万円と、ざっくり2,000万円ほど下がってくることが分かります。
次は大阪市住吉区のマンションです。
築25年位まではそこまで大きな金額のバラつきは無く、2,000万円台〜4,000万円のところに集中しているようにも見えます。
ですが全体の傾向で見ると、やはり赤のラインのように築年数が上がるにつれて価格帯は少しずつ下がって来ていますね。
そして築30年超の最多価格帯は1,000万円台。
それにしても築30年超の物件数が突出して多いことに驚きです。
今度は福岡市中央区で、戸建てを見てみます。
上記2点に比べて物件数が少ないこともあり、分布にはバラつきが見られます。
新築相当ですと3,000万円台が主流。
そして一番上の築30年超えになると、2,000万円台〜4,000万円が多いようです。
ただし注目したいのが、右上の「1億円超」。
築30年を超えていても、1億円を超える物件が多く存在している様子。
これは土地の価格が高い人気エリアであること、もしくは土地が広いことなどが考えられます。
それから建物が豪邸によくあるRC造(鉄筋コンクリート)だと、価格は下落しづらいです。
(以上3点画像引用:SUUMO売却査定PC版)
このように、家の価格は築年数の経過によって下がっていく傾向はあるものの、他の要因にも影響されて価格にはバラつきがあることも事実です。
あなたのエリアはどんな分布図になるか、宜しければ実際に調べてみて下さいね。
⇒SUUMO無料相談はこちら
戸建ての価値は築20年まで下がり続ける!?
戸建て住宅をお持ちの場合、まず「土地」の価値については年数とともに下落するというよりも、地価相場によって上がったり下がったりするものです。
ですが「建物」の方は、確かに築20年程度まで少しずつ価値が下がっていく、というのが基本的な考え方です。
この20年というのは、会計処理で用いられる「法定耐用年数」に基づいています。
法定耐用年数とは?
建物などの資産における使用可能年数(使用に耐えうる年数)を法的に定めたもの。
一般的な木造の戸建てなら、この法定耐用年数は22年。
つまり、建物の価値は10年で約半分、20年を超えてくるとほぼゼロとなり後は土地代のみとなってくるわけです。
対してマンションの場合はRC(鉄筋コンクリート)造が主流となり、法定耐用年数は47年。
そのため価値の下落幅は比較的ゆるやかになっているのが特徴です。
とはいえ、一昔前の家と比べて今の家は格段に機能が向上しており、20年で価値がなくなるというのは実態に即していない面もあるでしょう。
適切なメンテナンスやグレードアップリフォームなどを実施した家は、その分を上乗せして再計算できるような仕組みも検討が進められているようです。
ちなみに築40年超えの古い家を売る方法や売却相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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古い家を売るためのコツ 築40年超えのボロ家や戸建てでも売る方法を解説
家の価格はどうやって決まるのか
ここからは、家の価格相場をご自身で調べてみたい方に向けて、「家の価格はどうやって決まるのか」について解説します。
そもそも、家の価格を決めるにあたって「こうしなければいけない」といった法的なルールは特にありません。
極論をいえば、「この金額で売りたい!」という価格でも売り出すことは可能です。
ですが、その価格があまりに高いと一向に売れませんから、価格を下げざるを得ませんね。
そうして売り主と買い主で金額の折り合いがつけば成約となり、その時の金額が「成約価格」となります。
つまり、なるべく早期に売却するには、早く折り合いがつきやすい「相場価格」を適正に算出することが大切なのです!
ではこの「相場価格」はどうやって決まるのか。
戸建ての場合とマンションの場合に分けて解説していきます。
戸建ての場合
戸建ての価格は「土地」と「建物」の2要素で構成されているのが大きな特徴。
土地の広さに建物の広さ、それに建物の構造や状態も様々であるため、マンションのように近隣の類似物件を見つけづらい面があります。
そこで戸建ての場合は、「原価法」という手法で価格を算定するのが一般的です。
- 土地:公示地価などの情報から算出
- 建物:原価法にて算出
原価法とは?
今、同じ家を新しく建て直したらいくらか(=再調達原価)を想定し、そこから築年数による価値減少分を引いて算出する手法。
1つ前の項で解説した「戸建ての価値は築20年まで下がり続ける」というのがまさにこれです。
このように、土地と建物それぞれの価格を別に算定し、それらを合算することで、戸建て全体の相場価格を求めていきます。
具体的な地価情報の取得方法や、原価法での計算方法は、この後で詳しく解説します。
マンションの場合
マンションの場合も厳密には「土地」と「建物」の2要素があるはずですが、実際はマンション所有者みんなの持ち物ですから土地を独自に活用することはできません。
ですから土地のことは考えずに、マンションの「専有部分」にフォーカスして「取引事例比較法」という手法で価格を算定するのが一般的です。
取引事例比較法とは?
周辺の類似物件をピックアップし、そこに物件固有の特性を加味して加点・減点しながら価格を算出する手法。
マンションの場合は構造がRC造と統一性があるため、近隣で類似物件を探しやすいです。
専有面積と築年数の近いものを探して、後は日当たり・階数などの細かな要素を加味すれば良いため、この手法を採用しやすいのです。
ちなみに加点・減点ポイントを把握するのは一般には難しいため、代わりにいくつかの類似物件をピックアップして「平均化」するのがコツ。
平均化することで、自分で算定しても大きく外れることはなく、プロの査定額にもほぼほぼ近づけることができます。
次からは、実際に物件を想定して、相場価格の算定をシミュレーションしていきます!
その際に役立つwebサービスもご紹介しますので、是非活用してみて下さい。
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家を売る方法と費用 やってはいけない注意点やどこがいいかも解説
いくらで売れそうか自分で調べる方法
前項の内容をふまえ、実際に手を動かして相場価格を算定してみましょう。
相場価格を自分で調べるために役立つwebサービスをご紹介しながら進めていきます。
レインズマーケットインフォメーションで調べる
REINS Market Information(レインズマーケットインフォメーション)は不動産会社専用の流通システム「REINS(レインズ)」の情報を一般向けに公開しているサイト。
ただし、レインズと全く同じデータが見られるわけではなく、個人情報保護の観点から個別取引が特定できない仕様となっています。
「あ、これ隣のマンションのAさんの家だ!」
などと特定されないよう面積・築年数・成約時期などに少し幅を持たせているということですね。
とはいえ、不動産業者用のデータが公開されているというのは非常に画期的なこと。
特に、民間の不動産ポータルや査定サイトは「売り出し中の価格」までしか分からないことが多いですが、こちらのサイトは「成約価格(㎡単価)」まで分かるのが最大のメリットです。
では、ここでは東京都世田谷区のマンションを例にとって進めてみます。
まずはTOPページから、左の「マンション」の枠にて都道府県や地域を選択。
ここでなぜか固まったようになってしまいますが、何回か操作しているうちに「地域詳細情報」が表示され、「検索する」を押せるようになります。
このままではまだ情報が大ざっぱなので、「追加検索条件」で絞り込んでいきます。
あまり絞りすぎるとデータが出てこなくなりますので、適度に調整してみて下さい。
検索すると、こんなに出てきました!
(画像引用:REINS Market Information)
ややデータにバラつきがありますので、2000年前後に建てられたマンションと仮定して絞っていきます。
所在 | 単価 (万円/㎡) |
専有面積 | 築年 |
世田谷区北沢 | 102万円 | 40~60㎡ | 1994年から 1995年 |
世田谷区代沢 | 105万円 | 60~80㎡ | 2010年から 2011年 |
世田谷区代沢 | 110万円 | 60~80㎡ | 2004年から 2005年 |
世田谷区代沢 | 90万円 | 80~100㎡ | 1997年から 1998年 |
世田谷区代沢 | 102万円 | 60~80㎡ | 2001年から 2002年 |
レインズマーケットインフォメーションでは成約価格が既に㎡単価として表示されているため、これをシンプルに5で割って平均化すると…?
平均単価=101.8万円/㎡
このようになりました!
これに対して、調べたいマンションの専有面積をかければ完了です。
101.8万円/㎡×(物件の専有面積)
=相場価格
物件を選別する際には近隣エリアであることはもちろん、築年数や広さがなるべく似通った物件をいくつかピックアップして、偏りがないようにすると良いです。
国土交通省 土地総合情報システムで調べる
「土地総合情報システム」は、国土交通省が運営する信頼性の高いwebサイト。
こちらは前項と同じく不動産の成約価格が分かるほか、地価情報を地図上で調べることができ、とても分かりやすいのがメリットです。
土地総合情報システムで調べることができる地価情報は、次の2種類。
公示地価
国土交通省が選んだ標準地について、毎年1月1日時点の正常な価格として公示されたもの。一般的な土地取引の指標とされています。
基準地価
国土利用計画法施行令にもとづき都道府県知事が実施する「都道府県地価調査」にて判定された地価のこと。
この2つの地価は基本的に同じ性質のものであり、互いに補完し合う関係にあります。
ですから実際に調べる時も2つを区別せず、まとめて調べればOK!
できるだけ近い地点をピックアップしましょう。
では、ここでは大阪市住吉区の土地を例にとって進めてみます。
まずはTOPページのこちら。
「地価公示 都道府県地価調査」ボタンから入っていきます。
日本地図が表示されますので、「大阪府」のところをクリック。
今度は大阪府の地図が表示されます。
今回は「住吉区」のところをクリック。
次に検索条件指定画面となります。
ここは「地価公示・都道府県地価調査の両方」のままにして、他の項目もそのままでOKですので「検索」をクリック。
31件表示されました。
この中で、より近そうなところを1つ選んで「地図で確認する」をクリックしてみましょう。
今回は“No.住吉-4”を選んでみました。
するとこの通り!
地図上に各地点が表示され、非常にわかりやすくなっています!
地域を絞りたい場合は、左上のラベルで調節することができます。
目的地からできるだけ近い地点を探し、できれば下のように取り囲むように選択すると良いです。
(画像引用:土地総合情報システム)
この3つの地価を平均すると、
(259,000+266,000+254,000)÷3
=259,666円/㎡
今回は、上記三角形内の土地の相場価格として
259,666円/㎡と算出できました。
シンプルに割り算をするだけなので、意外と簡単に分かりますね!
上記が土地の㎡単価になりますので、最後に土地面積(㎡)をかければ完成。
「30坪」など坪数しか分からない時は、この30坪に×3.3してから計算すればほぼ近くなります。
建物の相場価格を原価法で計算してみる
ここまで「マンション」と「土地」についてシミュレーションして来ました。
残るは「建物」ですね。
戸建て物件(土地+建物)についても近隣で類似物件を見つけることができれば、大まかな相場を推定することは可能です。
ですが今回は先に解説した「原価法」を使って簡便的にですが計算してみましょう。
原価法とは?
今、同じ家を新しく建て直したらいくらか(=再調達原価)を想定し、そこから築年数による価値減少分を引いて算出する手法。
原価法では、「再調達原価」が起点となります。
これは不動産査定ソフトでは構造やグレードに応じた㎡単価が設けられており、一般的な木造や軽量鉄骨造なら15万円/㎡程度が目安。
今回はこの15万円/㎡を使っていきます。
◆建物の相場価格シミュレーション◆
- 築15年の木造一戸建て
- 延床面積100㎡
- 再調達単価15万円/㎡
原価法による相場価格は、次の計算式で求められます。
相場価格=再調達原価×残存年数/耐用年数
※計算を簡便にするため残価率などは考慮していません。
今度は「耐用年数」というものが出てきました。
これは、建物が本来の機能をもって使用できる年数、つまり使用に耐えうる年数のこと。
ちょっと難しい単語が続きますが、計算自体はカンタンですので頑張りましょう!
この耐用年数は、会計処理で用いられる「法定耐用年数」が指標にされています。
<主な住宅の法定耐用年数>
構造 | 法定耐用年数 |
木造・合成樹脂造のもの ⇒【木造】 |
22年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のもの ⇒【SRC造・RC造】 |
47年 |
金属造で厚さ4mmを超えるもの ⇒【重量鉄骨】 |
34年 |
金属造で厚さ3mmを超え4mm以下 | 27年 |
金属造で厚さ3mm以下のもの ⇒【軽量鉄骨】 |
19年 |
今回のケースでは「木造一戸建て」となっていますから、法定耐用年数は22年。
今回はこれをそのまま使いましょう。
※実際の査定では20〜25年で設定されます。
ではいよいよ計算です!
相場価格=再調達原価×残存年数/耐用年数
=(15万円/㎡×100㎡)×7年/22年
=1,500万円×7年/22年
=477.27万円
このように、建物の相場価格を求めることができました。
⇒あなたの家いくら?プロに無料相談
不動産一括査定サイト『すまいValue』
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
「今住んでいる家、いくらで売れる?」をテーマに、平均的な相場や便利なwebサービス、そして自分で調べる方法までお伝えしてきました。
◆「今の家、いくらで売れる?」要点◆
- 売却相場の全国的な平均値
⇒おおよそ2,000〜3,000万円の価格帯
⇒面積はマンション60〜70㎡台に対し、戸建ては100㎡前後が平均値 - 不動産一括査定サイトが便利
- マンションならAI査定がオススメ
- 築年数ごとの相場を見るにはSUUMO
- 売却相場は自分でも調べることができる
過去の不動産取引事例や地価などの情報はweb上に公開されており、個人でもある程度の相場を調べることができるのは嬉しいですよね。
相場を調べてみて「売却に動き出そうかな…?」という時は、早めに無料の一括査定サービスも併用されると情報収集が楽です。
プロの視点からの不動産動向などのアドバイスは、新たな気づきが得られることも。
売却相場は需給バランスによって常に変動していますから、売りのチャンスを逃さないように賢く進めていきましょう!
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<参考資料>
・国土交通省「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針の策定について」
・マイナビニュース不動産査定「戸建て売却価格の相場が知りたい」