〈写真:「厩(うまや)図屏風(びょうぶ)」を紹介する佐々木学芸員=出雲市大社町杵築西の手錢美術館〉 出雲市大社町杵築西にある手錢美術館で、企画展「ハツハル―新春を彩る美術―」が開かれている。おめでたい図柄の漆器や陶器、びょうぶなど、江戸時代のものを中心に約20点を展示し、来場者の目を楽しませている。8日まで。
 「厩(うまや)図屏風(びょうぶ)」(江戸前期)は、古土佐派による作品で、さまざまな毛色の6頭の馬が躍動感あふれる筆致で描かれている。また、「馬猿図」は、1872(明治5)年、手錢家に長男が誕生したのを祝い、八代当主が堀江友聲に依頼したもの。当主の干支(えと)・午と長男の干支・申にちなみ、猿が馬を引く様子が描かれ、後継ぎが生まれた喜びにあふれた絵となっている。
 このほか、最大で2升7合、最小で8合の酒が入る盃5枚組の「絵替蒔絵五枚組大盃」には、ツルや蓬莱山などのめでたい図柄が描かれている。
 同館学芸員の佐々木杏里さんは、「良い年であるようにと人びとが願いを込めたことが伝わるような作品なので、ぜひ見てほしい」と話した。
 開館時間は午前9時~午後4時半。火曜休館。要入館料(高校生以下無料)。問い合わせは同館(電話0853・53・2000)。

〈写真:「厩(うまや)図屏風(びょうぶ)」を紹介する佐々木学芸員=出雲市大社町杵築西の手錢美術館〉