茂村泰彦さん 12日にライブ/「The River出雲編」大社文化プレイスうらら館で/出雲
2024年10月06日
シンガー・ソングライター茂村泰彦さん(東京都)が4日、出雲市今市町のエフエムいずも(島根日日新聞社内)番組に出演し、12日大社文化プレイスうらら館ごえんホールで開催される「The River出雲編vol.3~忘れちゃいけない事がある~」
について告知した。同ライブが出雲で開催されるのは今回で3回目。
茂村さんは隠岐の島生まれで広島育ち。21歳でデビュー後、作詞家、作曲家、編曲家、シンガー・ソングライター、プロデューサーとして活動し、高橋真梨子や中森明菜、ビートたけし、夏川りみをはじめ、多数楽曲を提供。1990年代にはフォークユニット「19」をプロデュースした。30年以上、毎年米国南西部にわたり、ニューメキシコ州の先住民居留地のインディアン家族と親交を重ねており、「唄う男」という意味の名を授かった。
同州には原爆開発の地と史上初の原爆実験が行われたトリニティ・サイトがあり、地元ラジオ番組に出演した際、原爆についてうまくこたえられなかったことが「The River」制作のきっかけになったという。原爆について学び、5年かけて書き上げた歌詞は、声なき犠牲者の存在と苦難を背負う被爆者の心境を歌い、蘇生と復興を呼びかける。「忘れちゃいけないことがある 語り継ぐべきことがある」。これは知らなかった自分への戒めでもあり、「知ることで前にすすむことができる。続けていくことで語り継いでいきたい」と話した。今回のライブでは故郷海士町を歌った新曲「天然色少女」も初披露する。
ライブ開催10月12日午後6時から、大社文化プレイスうらら館ごえんホールで。前売り3千円、当日3千5百円。問い合わせは島根日日新聞社総務課(電話0853・23・6760)へ。
<写真:ラジオ番組出演の茂村泰彦さん=4日、出雲市今市町のエフエムいずも>