浅羽保治作「メニルモンタン」を紹介する安里学芸員=出雲市天神町の今岡美術館 出雲市天神町の今岡美術館で、館蔵品を中心に日本画と洋画の名品を展示する企画展「美の縁(よすが)」が開かれている。島根出身者を含む多様な画家が描いた、人物や風景、静物などの作品32点が来館者の目を楽しませている。27日まで。
 1階展示室には洋画を展示。陰影に富んだ色彩と力強い画風で知られる佐藤哲さん(日本藝術院会員、東光会理事長)の「ニコラス」や、同市佐田町出身の石橋和訓の「さずき夫人と子供達」などのほか、ウクライナ出身画家の作品も並ぶ。
 2階展示室は主に日本画を展示し、楠本宗平の「青鷺(アオサギ)」や横山大観の「明けゆく山」などのほか、強い意志を感じる瞳と異国情緒あふれる衣装が目を引く栗原喜依子の「壺(つぼ)を持つ少女」などが並ぶ。 
 同館の安里純子学芸員は、「一人一人違う個性豊かな作品なので、それぞれの特徴を楽しんでほしい」と話した。
 観覧は午前10時から午後5時(最終入館は4時半)まで。月曜休館(祝日の場合は翌火曜が休館)。一般・大学生600円、高校生以下無料。

<写真:浅羽保治作「メニルモンタン」を紹介する安里学芸員=出雲市天神町の今岡美術館>