出雲市大社町の古代出雲歴史博物館で24日から企画展「出雲神楽」が始まる。出雲各地の神楽団体や神社所蔵の神楽面など道具類、舞台装飾など191件が展示される。
 同展では儀式的な舞「七座」、能楽に由来する「式三番」、神話に基づく「神能」の三部構成として「出雲神楽」を捉え解説される。
 主な展示には、出雲神楽の「神能」成立に大きく関わっているされる佐太神社(松江市鹿島町)の社家に伝わる「猿田三番の舞」の「太玉之神 榊の面」、須我神社(雲南市大東町)所蔵の神能面、出雲地方の4種類の大蛇や近年見つかった頭が八つある蛇頭などの普段目にすることができない貴重なものが並ぶ。
 企画展の関連講座として3月25日「出雲神楽とは」、4月1日「近世の出雲大社と出雲市域における神楽」、22日「神道大社教神楽師と神代神楽本部」の3回行われる。
 問い合わせは同館(電話0853・53・8600)まで。