<写真:チラシより> 出雲神楽の歴史と魅力が堪能できる「日本博 出雲の神楽」(文化庁、日本芸術文化振興会、出雲市主催)が29日、出雲市大社町杵築南の大社文化プレイスうらら館で開かれる。
 出雲神楽は、旧出雲国一帯で神職によって伝承されてきた。その特色として、神事と能・狂言の影響による「七座」「式三番」「神能」という構成が挙げられる。なじみ深い面を着けている神楽は「神能」に分類され、起源は江戸時代初期の「佐陀神能」にさかのぼる。江戸時代中期から子どもを含む民衆によって舞われてきたのが「大土地神楽」。現在のように民衆が広く神楽を楽しむようになったのは明治時代以降とされる。
 今回は佐陀神能保存会(松江市、ユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財)と大土地神楽保存会神楽方(出雲市、国指定重要無形民俗文化財)が出演。「悪切」「八戸」「御座」「三韓」などの演目を上演する。
 第1部は午後2時から、第2部は午後6時から。入場料は前売り800円(当日1000円)、1部2部セット券は前売り1500円(当日1800円)。当日はロビーで「出雲の神楽」に関する資料展示もある(観覧無料)。
 問い合わせは、出雲市文化財課(電話0853・21・6893)へ。

<写真:チラシより>