陰手刈り技術学びませんか/研修会参加者募集/出雲
2022年12月01日
出雲地方の農村風景の象徴である築地松の管理について学ぶ「陰手刈り(のうてごり)技術研修会」が来年1月21日、出雲市平田町で開かれる。主催する築地松景観保全対策推進協議会では、陰手刈りに従事したい人などを対象に参加者を募集している。
陰手刈りは、屋敷をついたてのように囲む築地松を、柄の長い鎌を使って剪定する伝統技術。両端の上部は高く、端は斜めに刈り込まれている。この独特の形を保つ技を継承していくため、同協議会では2001年度から毎年研修会を開いている。昨年は、出雲市を中心に県内の10代から70代までの7人が参加した。
研修会は、陰手刈り職人と樹木医が講師となり、座学と実技からなる。座学では築地松の歴史や価値、保全方法などについて学ぶ。実技では、墜落制止用器具(フルハーネス)を装着し、高所作業所のデッキに乗り、実際に枝を刈りながら長柄の鎌の使い方を学ぶ。
参加は無料。定員は10人。当日は防寒、防雨など作業ができる服装で、ヘルメット、手袋、剪定用の道具を持参すること。長柄の鎌、墜落制止用器具も持っている人は持参を。
申し込みは12月21日までに同協議会事務局(出雲市建築住宅課)(電話0853・21・6176)。
<写真:昨年の研修会の様子=出雲市提供>