中尾電機工業 破産手続き開始/負債8300万円
2024年09月07日
出雲市の電気機器販売・修理の中尾電機工業所(出雲市大津町、代表・中尾眞悟氏ほか一人)は経営に行き詰まり、8月28日、松江地裁出雲支部から破産手続き開始決定を受けた。民間信用調査会社、帝国データバンク松江支店の調べによると、負債総額は8300万円。今年5月に4人いた従業員を解雇、事業を停止している。
1947年創業。地元メーカーや工事業者から制御装置やポンプ、天井走行クレーンの修理、メンテナンス、設置工事などを受注し、最盛期の2008年5月期の年間売上高は1億4000万円を計上していた。
しかし、同業者らとの競争が激しくなり、低採算の受注を続ける中で赤字経営に転落、債務超過に陥っていた。最近は、病院やホテルなどの非常用発電装置の修理やメンテナンス業務を手掛けていたが、業績は回復せず、経営に行き詰まった。
債権者らを対象とする財産状況報告集会は11月19日開く。