山陰合同銀行と島根銀行(本店はともに松江市)は9日、貸出金利の基準となる短期プライムレート(短プラ、期間1年以内)をそれぞれ0・15%引き上げ、ともに9月2日から適用する、と発表した。これに伴い、山陰合銀は期間1年超えの長期プライムレート(長プラ)を、島根銀は基準金利を同幅引き上げる。短プラが引き上げられるのは17年ぶりで、住宅ローン金利も近く引き上げられる見通し。長らく続いた超低金利時代も転換期に差し掛かった。
 山陰合銀の短プラは、現在2・1%。引き上げ後は2・25%となる。短プラと連動する長プラも0・15%引き上げられ、期間1年超~3年以内は2・4%から2・55%、3年超5年以内2・6%から2・75%、5年超10年以内2・8%から2・95%、10年超3・1%から3・25%にそれぞれ変更される。
 島根銀の短プラは現行2・725%から
2・875%に引き上げ。同行独自で2006年から導入している「しまぎん基準金利」も2・05%から2・2%、昨年から導入した「新しまぎん基準金利」も1・095%から1・245%に引き上げる。しまぎん基準金利は昨年から新しまぎん基準金利に移行した。
 長短のプライムレートは、信用力のある企業に適用される最優遇貸出金利。各金融機関が市場金利に応じて設定している。基準金利となる短プラが引き上げられると、他の金利も連動して上昇するため、銀行から融資を受けている企業は金利負担が重くなり、経営を圧迫する要因となる。
 両行の短プラは、リーマンショック後の09年1月に現行水準に引き下げた後、15年間据え置かれている。今回、日銀の政策金利の引き上げに伴い、上昇局面に転じた。
 山陰合銀は「短プラが上がるといっても全ての取引先の貸出金利が上がるわけではない。企業ごとの事情によって決める」と話している。