顧客との対面関係重視/長岡新頭取が会見/島根銀行
2024年06月27日
島根銀行(本店・松江市朝日町)は、26日同行本店で開いた株主総会後の取締役会で鈴木良夫頭取(71)が代表権のある会長に就き、長岡一彦取締役常務執行役員企画本部長兼管理本部長(57)が頭取に就任する役員人事を承認した。就任は同日付。
就任後、記者会見に臨んだ長岡新頭取は「原材料高や人件費高騰に苦しむ地元中小企業を支え、顧客との対面関係を重視しながら、地域のニーズに応える地方銀行を目指したい」と抱負を語った。
その上で経営方針について「5年前(ネット銀行の)SBIと資本業務提携して以来業績は向上してきた。単独では難しかった経営改善がSBIの資源であるデジタルと当行のリアルとの相乗効果で達成できた。来年創業110周年を迎えるが、現在取り組んでいる中期経営計画の目標も達成できる」と述べた。他行との経営統合については「今のところ考えていない」とした。
鈴木新会長は、この時期に頭取を交代したことについて「私が頭取に就任した7年前は厳しい経営状況だったが、SBIとの提携で改善できた。経営が安定してきた今が頭取を含め、役員の若返りのチャンスと考えた」と述べた。
長岡新頭取は出雲市出身。広島大学経済学部卒業後1991年島根銀行に入行。リスク管理室長、総合企画グループ長などを経て2020年から取締役常務執行役員企画本部長。松江市在住。
<写真:就任後記者会見に臨む長岡新頭取(左)と鈴木新会長=26日、松江市朝日町の島根銀行本店>