山陰合同銀行(本店・松江市)は、山陰両県の官公庁と民間企業(従業員30人以上)の今年冬のボーナス支給推計調査の結果を公表した。それによると、一人当たりの平均支給額は、前年冬季比1・1%(5000円)増の43万8000円で3年連続して前年を上回った。このうち官公庁が同3・4%増の76万6000円、民間企業が同0・3%増の36万1000円と公務員は民間サラリーマンの2倍以上だった。
 このうち島根県の官公庁の1人当たり平均支給額は、前年冬季に比べて3・3%、2万6000円増えて79万8000円。鳥取県より7万2000円高い。民間企業は1人当たり昨年と横ばいの37万4000円。昨年比3000円増えた鳥取県より2万9000円多かった。島根県でも公務員は民間企業従業員の2倍以上支給され、ボーナスの「官高民低」の構図は相変わらず。
 ボーナスの使い道では、物価高に備えて「生活費の補てん」「学費」などが多かった。
 調査は11月に行われ、公務員は聞き取り、民間企業は毎月勤労統計調査地方報告や聞きとりなどから推計した。