県統計調査課が公表した9月の松江市の消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合で104・2で、前年同月に比べ1・1%上昇した。市の物価対策で同月の水道料が無料になったことから全国の2・8%を下回ったが、前年同月比24カ月連続で上昇した。
 生鮮食品を含む主な品目別では、前年同月比で乳卵類が22%上昇したのを最高に、灯油、室内装飾品各19%、寝具類16%、保健医療用品・器具15%、生鮮果物13%、菓子類12%、生鮮野菜11%など食品の値上がりが目立った。
 逆に値下がりしたのは、上下水道料金58%が最大。次いで電気代24%、ガス代19%、生鮮魚介類4%など。
 物価上昇の寄与度では、食料が最も大きく、次いで交通・通信費、教養娯楽、家具・家事用品などの順だった。これに対し、水道料金の無料化が物価上昇を抑制した最大の要因となった。