安来市内で「スーパーあらしま」を運営していた船越(安来市黒井田町、船越美保代表)は15日、松江地裁から破産手続き開始決定を受けた。民間信用調査会社、帝国データバンク松江支店の調べによると、負債総額は1億3500万円。店舗は、昨年9月の火災以降閉じたままだったが、再開を断念した。
 1984年創業。安来市内で地域密着型スーパー、「スーパーあらしま」を最盛期には4店舗展開、ピーク時の97年3月期には6億6000万円の年間売上高があった。しかし大型スーパーやドラッグストアの進出で売り上げ不振に陥り、店舗を1店に縮小するなど効率化を図ったが、2022年3月期には年間売上高2300万円に落ち込んでいた。22年9月店舗が火災に遭い、営業を停止。再開を目指していたが、かなわなかった。