電子部品低下が要因

 県統計調査課が公表した5月の県内の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)は、81・9で、前月と比べて4・3%低下した。景気の現状を示す県内の同指数は、中長期的な低下傾向の中で上下動を繰り返しており、不安定に推移している。
 16ある業種別では、前月比で窯業・土石、木材・木製品、プラスチック製品など4業種が上昇、電気機械・情報通信機械、電子部品・デバイス、金属製品など12業種で低下した。
 指数低下に最も大きく影響したのは、電子部品・デバイスで、半分近く指数を押し下げる要因となっている。次いで電気機械・情報通信機械、汎用(はんよう)・生産用・業務用機械の順。海外経済の減速が主因とみられ、半導体の供給制約も生産調整を長引かせているようだ。
 今後の見通しについて同課は「統計上の数値は説明できるが、その背景や要因については責任ある説明はできない」としている。