県統計調査課が21日公表した松江市の6月の消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合で105・3で、前年同月比3・3%上昇、全国と同水準だった。上昇幅は、前月より0・1ポイント縮小したが、21カ月連続して前年同月比で上昇、食品を中心に幅広い品目で値上がりした。
 生鮮食品を含め、主な項目別で前年同月に比べて最も値上がりしたのは、寝具類の18%。次いで照明器具など室内装飾品、乳卵類各16%、菓子類12%、調理食品11%、油脂・調味料、飲料各10%などの順。
 寝具類で布団は、前年同月に比べて2倍以上、照明器具でLED照明は5000円台から8000円台に値上がりするなど、食品以外にも企業間の価格転嫁が進んで小売価格に及んでいる。
 前年同月と比べた値上げの寄与度は、食料が最も大きく、次いで交通・通信費、家具・家事用品など。このうち、電気代は、6月から一般家庭が多く利用している規制料金が値上げされたたため、前月比では上昇率7%と最も大きかったが、政府の補助金がなかった前年同月と比べると、最も下げ幅が大きかった。