山陰合同銀行(本店・松江市魚町、山崎徹頭取)は12日、2023年3月期(22年4月~23年3月)連結決算を公表した。貸出が大幅に伸び、最終利益は前々期の22年3月期に続き2年連続で過去最高となるなど増収増益となった。
 
 売上高に相当する経常収益は前々期比18・4%増の1126億8300万円。金利が今より高かった08年度以来14年ぶりに1000億円を超えた。営業経費などを差し引いた当期純利益は、6・7%増の154億6300万円と過去最高を更新した。
 貸出金が10・7%と全国の地方銀行平均の2・7%を大幅に上回って伸び、利息収入を中心とする銀行の本業部門の儲けが業績をけん引した。法人向けは山陰両県と関西、山陽とも順調に伸び、住宅ローンを中心とする個人向けも好調だった。
 国内外の金利上昇に伴う債券価格の下落で国債など保有債券の売却損は、前々期の2倍以上の219億8000万円に膨らんだが、貸出金など債権に占める不良債権比率は1・36%と前々期と比べて0・29ポイント低下。その結果、貸倒れなどに備える与信費用は当初予想を下回った。経営の健全性を示す自己資本比率は12・58%と前々期比を1・22ポイント上回った。
 期末の預金残高は、期中に6238億円増えて5兆6473億円、期末貸出金残高は4134億円増の4兆3229億円。預金、貸出金とも順調に伸びた。
 来年3月までの今期の業績予想では、経常収益は前期比15億8000万円減の1111億円、当期利益は5億3700万円増えて過去最高の160億円を見込んでいる。
 山崎頭取は「貸し出しを中心とする本業が好調だった。山陰両県と関西、山陽の貸し出しがバランス良く伸び、コンサルタント業務を中心とする役務収入も伸びた。金融政策の先行きは見通しにくいが、慎重なかじ取りをするのでは。米国で相次ぐ銀行の経営破綻の日本への直接的な影響については今のところ考えにくい」と話している。