民間信用調査会社の帝国データバンク松江支店が公表した4月の島根県内の企業倒産は1件、負債総額4000万円で前月に比べ、件数で7件、負債総額で16億2000万円減少した。3月から件数、負債総額とも大幅に減少したが、一時的な現象で5月以降は増加に転じる、と同支店はみている。
 4月に倒産したのは、奥出雲町にある工芸品製造販売の東條工芸。経営に行き詰まり4月12日、松江地裁から特別清算開始命令を受けた。事業を停止し、2人いた従業員を解雇した。
 今年に入ってから4月までの県内の企業倒産は16件、負債総額21億9400万円で、前年同期に比べ件数で6件増えたが、負債総額は32億7700万円減った。
 今後の見通しについて同支店は「コロナ関連融資の返済が5月から本格的に始まるのに加え、物価高によるコスト増で企業の経営環境は厳しい。5月以降、増えるのは確実」とみている。