県内求人倍率

 島根労働局(宮口真二局長)が3日公表した1月の県内有効求人倍率は、1・72倍で前月と比べて0・01ポイント低下した。前月比低下は2カ月連続。全国の1・35倍を上回り、都道府県別で最も高い福井県の1・9倍に次いで東京都と並ぶ2位を維持。この結果、同月の雇用情勢判断を「改善の動きが弱まっている」として前月から据え置いた。
 同月の月間有効求人数は、前月比(以下同じ)0・1%増の1万9521人、有効求職者数は0・5%増の1万1358人。就職件数は769件で5・2%減少した。
 前年同月と比べた主な産業別の新規求人数は、宿泊業・飲食サービス業が11%、卸売・小売業9%それぞれ増えたのに対し、運輸・郵便業28%、医療福祉16%、製造業16%それぞれ減った。
 このうち、宿泊業の求人は、コロナ前の水準を上回り、これまでの「自粛疲れ」が政府による全国旅行支援などもあって客足の回復を加速させたとみられる。製造業では、海外経済の減速や半導体不足、自動車のEV(電気自動車)化などの影響を受けた。
 県内の有効求人倍率は、コロナ禍で2020年9月に1・31倍に落ち込んだ後、持ち直し、22年5月から9カ月連続で1・7倍以上で推移している。
 今後の見通しについて宮口局長は「当面は高止まりの状態が続くとみられるが、物価高や海外経済の減速がどう影響してくるか、注視したい」と話している。