倒産3件、負債総額2億3500万円/1月の県内企業倒産/帝国データ
2023年02月09日
すべてコロナが原因
民間の信用調査会社、帝国データバンク松江支店が公表した今年1月の島根県内の企業倒産は3件、負債総額2億3500万円で、前月に比べ件数で2件減ったが、負債総額は2億1700万円ふえた。倒産原因はすべてコロナ禍による販売不振だった。
業種別では食品スーパー、飲食店、タクシー運行各1件。いずれも事業を停止する破産で、3社合わせて55人の従業員全員が解雇された。このうち2億円の負債を抱えて倒産した浜田ハイヤー(浜田市)は、県内の運輸業界の倒産としては2018年5月の友和運輸(浜田市)以来。
浜田ハイヤーは、浜田市内に本社を置くタクシー会社としては創業70年近くの老舗で大手。2017年に経営に行き詰まり民事再生法を適用されて昨年いったん再建し、新規事業として訪問介護事業に乗り出した。しかし、コロナ禍の影響を受けたタクシー事業とともに、売り上げが伸びず破産手続き開始決定を受けた。