「改善の動きが弱まっている」

 島根労働局(宮口真二局長)が公表した昨年12月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は、1・67倍で前月に比べて0・05ポイント低下した。有効求人倍率が1・7倍を下回ったのは、昨年4月以来8か月ぶり。このため、同局は昨年12月の県内の雇用情勢判断を「改善の動きが弱まっている」として、2020年4月以来2年8カ月ぶりに下方修正した。
 昨年12月の月間有効求人数は、1万8824人で前月比1・6%減少したのに対し、有効求職者数は1・5%増えて1万1287人。このうち就職件数は、前年同月と比べて10・4%減って783件だった。
 産業別新規求人数では、前年同月比で宿泊・飲食サービス業が20%、製造業19%、医療福祉6%増えたのに対し、教育・学習支援18%、建設業12%、生活関連サービス業4・2%それぞれ減った。
 12月の全国有効求人倍率は、前月と同じ1・35倍。島根県の倍率は前月まで福井県に次いで2位だったが、12月は3位に後退、東京都が2位に浮上した。
 同局の宮口局長は県内の雇用情勢について「求人数が減る一方、求職者数が増える傾向が見られるため、判断を引き下げたが、慢性的な人手不足に変わりはない。物価高が企業収益にどんな影響を与え、今後も求人倍率が低下していくのか、注視していきたい」と話している。