11カ月連続上昇で1・72

 島根労働局(宮口真二局長)が27日公表した11月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は、1・72倍で前月と比べて0・01ポイント上昇した。全国の1・35倍を上回り、都道府県別で福井県の1・91倍に続き2番目に高い。これらを踏まえ、県内の雇用情勢について「持ち直している」として6カ月連続で据え置いた。
 月間の有効求人数は前月比1・1%減の1万9128人、有効求職者数は同1・4%減って1万1116人。新規求人数(原数値)は7030人で前年同月と比べて9・5%増え、昨年8月以降16カ月連続で前年同月比で増加した。
 産業別の新規求人数では、前年同期と比べ卸売・小売業が23%、医療・福祉15%、宿泊・飲食サービス業8%、建設業5%、製造業4%増えた。一方、金融、保険業は64%、生活関連サービス業、娯楽業8%それぞれ減少した。
 県内地域別の有効求人倍率は、東部1・76倍、隠岐2・13倍、県央1・74倍、西部2・1倍。隠岐を除いて前年同月を上回り、東部に比べて西部で人手不足がより深刻になっている。
 県内の有効求人倍率は、コロナ禍で2020年9月に1・32倍に落ち込んだ後、上昇に転じ、今年7月には1・78倍とバブル経済の余韻が残っていた1992年6月以来約30年ぶりの水準に達していた。
 今後の見通しについて同局は「新規求人の勢いは衰えていないが、コロナ禍に加え、円安や物価高などが企業の求人意欲にどう影響するか、注視したい」としている。