水道代無料が貢献

 島根県統計調査課が18日公表した松江市の10月の消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合で102・3と前年同月と比べて2・4%上昇した。対前年同月比で上昇は13か月連続。
 一方、同月の全国の消費者物価上昇率は、前年同月比3・6%と第2次石油ショックの影響が残っていた1982年2月以来40年8か月ぶりの水準だった。それに比べると、松江市の低さが際立つ。
 同市では、物価高による家計の負担を軽減するため、宍道町を除いて10、11月分の水道料金を無料とした。その分10月の消費者物価上昇率を0・4%押し下げ、「全国一の物価安定都市」が一時的に実現した。
 生鮮食品を含めた項目別では、前年同月と比べて生鮮食品が25%、電気代24%、油脂・調味料13%、ガス代12%、家庭用耐久財9%それぞれ上昇するなどエネルギー、食品を中心に値上げの勢いは加速している。 物価変動への寄与率では、上昇に対しては電気代が最も大きく、低下には水道代が最大の効果をもたらした。
 消費者物価調査は全国県庁所在地を対象としているが、公共料金の水道代が無料となった松江市の場合は異例。県統計調査課は「水道代の減免がなければ、全国水準とあまり変わらなかっただろうが、こんなことは初めて」という。減免措置は10、11月の2カ月間に限っているため、12月になれば物価高がそっくり生活を覆う「元の木阿弥」となりそうだ。