6月の島根県経済動向/県統計調査課
2022年09月08日
1年4カ月ぶり上方修正
島根県統計調査課が公表した6月の島根県の経済動向は「やや弱い動きが続くなか、一部で持ち直しの兆しがみられる」として、前月の「横ばい圏内ながら一部弱含んでいる」から上方修正した。上方修正は2021年3月以来1年3カ月ぶり。
コロナ禍の影響が薄らいで消費が回復するとともに、上海の都市封鎖解除で物流の混乱が収まり、部品調達難による自動車生産の落ち込みが縮小したことなどが主因。
経済動向を判断する主要4項目のち、生産活動、個人消費、投資動向の3項目を上方修正、雇用情勢を据え置いた。
このうち生産活動は、半導体不足で大幅に落ち込んでいた自動車の減産が緩和し、個人消費も6月の気温が高かったため、衣料やエアコンなど季節商品の売れ行きが好調だった。
今後の見通しについて同課は「原材料価格の高騰が企業の採算や個人消費に与える影響と、減速からの回復を目指す中国経済の行方に注視したい」と話している。