川村工務所関連会社整理など

 民間の信用調査機関、帝国データバンク松江支店が調べた7月の島根県内の企業倒産は4件、負債総額7億2600万円で、前年同月に比べ件数で3件、負債総額で21倍に増えた。前月の倒産はゼロだった。
 7月の県内倒産の業種別内訳は、小売業2件、宿泊サービス、農業各1件。いずれも破産して事業を停止した。
 このうち宿泊サービスは、浜田市でログハウスを運営するサンリゾート(負債3億7800万円)、農業は、同市でナシ園を経営するサングリーン(同2億6800万円)。ともに浜田市にある建設会社、川村工務所の関連会社で、業績不振に加え、同社の特別清算に伴う事業再編で整理された。小売業2社は、業績悪化が続く中で新型コロナ感染拡大が追い打ちをかけた。
 今年に入ってから7月までの県内の企業倒産は18件、負債総額64億7800万円。前年同期までに比べ件数で3件減ったが、負債総額は今年初め45億円の負債を抱える大型倒産があったため、前年の33億6300万円から2倍近くに増えた。
 コロナ下に入ってからの県内の企業倒産は、新型コロナ対策の無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の効果で比較的落ち着いているが、返済が本格的に始まる来年以降、資金繰りに苦しむ事業所が増える可能性が高い、とみられている。