山陰合同銀行は12日、2022年3月期(2021年4月-22年3月)連結決算を発表した。新型コロナ関連融資を含め、貸出金が大幅に伸び、税引き後の当期純利益は過去最高となるなど増収増益となった。
 売上高に当たる経常収益は951億円で21年3月期と比べて6・6%増えた。貸出金の利息収入や手数料など役務サービスが伸びる一方、預金利息など資金調達費用が減少したため、税引き後の当期純利益は前年同期比50%増の144億円と過去最高となった。 貸出金は6・5%増の3兆6857億円、預金10・5%増の4兆6695億円と資金ボリュームも拡大。貸出金の伸びは、全国の地方銀行の平均伸び率2・8%を大きく上回った。
 金融再生法に基づく不良債権は675億円で前年同期と比べ54億円増えたが、貸出金を中心とする債権全体に占める比率は1・66%とほぼ前年並みだった。
 山崎徹頭取は「本業が好調で、貸し出しも山陰両県と関西地区など地域的バランスが取れた」と話している。
 今期の業績予想は、経常収益1049億円、経常利益221億円、当期(中間)純利益151億円を見込んでいる。