セクハラで転職

保育士は女性中心の職場です。
一見セクハラとは無縁の職種に見られますが、意外にもセクハラに耐えられず転職される方も多いです。
もちろん、男性比率が高い職場に比べればセクハラ被害件数自体は少ないのですが、ターゲットにされるとタチが悪いのも、保育士業界の特徴です。
セクハラをしてくるのは、園児の父親!!
イクメンという言葉が普及しているように、育児に積極的な父親も多く、送迎をお父さんがやっている家庭も増えています。
そんな、一見はセクハラとは縁のなさそうな人であっても、保育士に対してセクハラをしてくるケースが多いです。
代表事例は胸を触ってくる
もはやセクハラではなく、ワイセツ行為に近いのですが、園児を抱っこしている状態で受け渡しをするときに、どさくさにまぎれて、胸を触ってくるのが定番の手法です。
どうしても抱っこしている子供を渡すときは胸の近くに手がいってしまいますし、実際には下心がなく不可抗力で触れてしまうケースもあります。
そのため、「やめてください」とセクハラ被害を訴えることもできず、どんどん調子にのって連日強引に胸を触る悪質な父親もいます。
さらに、注意できずにいると、気があるとか受け入れていると勘違いをはじめて、デートに誘ったり、必要以上にボディータッチしてくるケースもあります。v
注意すると逆にクレームになることも
胸を鷲掴みにさわるような行為であれば、強気に注意できますが、子供を受け取るときに手の甲やヒジでちょっと触れてしまうくらいで、セクハラを訴えると、保護者が逆上してしまうこともあります。
なかには、話を聞いた母親の方が、若い保育士に対して、色目をつかっているのではないか?といった難癖をつけてくることもあります。
少なくても、保育士と保護者の立場であれば、ちょっと胸を触ったからといって、すぐに警察に通報したり、裁判で訴えることができない関係性になっているのが現状です。
セクハラ被害を相談しにくい職場
園児の父親からセクハラを受けた場合は、職場に相談してその園児の担当を外してもらえれば解決できます。
しかし女性中心で、おつぼねも多い職場では、セクハラ被害にあっていると相談すると、同僚から「勘違いしているだけではないか?」、「色目を使っているから」など嫌味や陰口を言われることもあります。
そんな中で、セクハラを受けていると誰にも相談できず、結果的に加害者と縁を切るために転職される方が多いです。