髭剃り後の肌荒れについてこんな疑問を持っていませんか。
- どうして髭剃りをするといつも肌荒れするの?
- ヒゲ剃り後の肌荒れを減らす方法は?
- 肌荒れしにくい髭剃りの手順を知りたい
このページでは、髭剃り後の肌荒れの原因と肌荒れしないための対策を紹介しています。
また、髭剃りで肌荒れしてしまった場合のお手入れ方法も解説しているので、肌荒れに悩んでいる方は参考にしてください。
1.髭剃りで肌荒れする原因

髭を剃った後の肌荒れがひどくて…。
何が原因なんでしょうか?

主な原因は次の7つになる。
- 刃の切れ味が悪い
- 刃が汚れている
- 1枚刃のカミソリを使っている
- 間違った剃り方をしている
- シェービング剤を使っていない
- 保湿ケアが不足している
- アレルギー反応

では髭剃りで肌荒れする原因やどんな症状が起こるのかについて、それぞれ詳しく説明しよう。
1-1.刃の切れ味が悪い

切れ味が悪いと、カミソリで何度も肌の上を往復しなければヒゲを剃り落とせない。
肌とカミソリの間に摩擦が生じて角質層が損傷することで、肌荒れを引き起こしてしまうんだ。

角質層って何ですか?

角質層とは肌表面の組織で、水分の蒸発や外部刺激から肌を守る役割を担っている。
切れ味が悪い刃でヒゲを剃ると細かい傷がたくさんでき、肌の赤みやヒリヒリ感につながります。
また角質層が傷付くと肌のバリア機能が働かなくなるため、次のような様々な肌トラブルの原因になります。
- 水分が蒸発して肌が乾燥する
- 肌を守るために過剰な皮脂が分泌されニキビができる
- 傷にブドウ球菌が入り込んで毛嚢炎になる

剃りにくくなるだけじゃんくて、肌荒れの原因になることもあるんですね。
1-2.刃が汚れている
汚れたままカミソリを放置すると、雑菌が繁殖してしまいます。
雑菌が繁殖したカミソリを使い続ければ、毛穴や傷口に入り込んで毛嚢炎になってしまうため注意が必要です。

中心に白い膿が溜まっているなら、ニキビではなく毛嚢炎の可能性が高い。
1-3.1枚刃のカミソリを使っている
1枚刃のカミソリは、一ヶ所に圧力が集中しやすい構造になっています。
また肌の凸凹に沿って剃りにくいため、力の加減を間違えて出血してしまうリスクもあります。

安いからといって1枚刃のカミソリを使うのはおすすめできない。
1-4.間違った剃り方をしている
次のような間違った剃り方が、肌荒れの原因になっていることもあります。
- 無理に深剃りをしようと力を入れる
- 順剃りをせずにいきなり逆剃りをする
- 小刻みに何度も同じところを剃る

順剃りだけではキレイに剃れないんですが…。

順剃りをしてから部分的に逆剃りをすると肌に負担がかかりにくい。
1-5.シェービング剤を使っていない
シェービング剤を使わずにヒゲを剃ると摩擦が大きくなり、角質が剥がれて肌荒れにつながってしまいます。
肌トラブルを避けるためにも、シェービング剤の役割と必要性をチェックしておきましょう。
- ヒゲを柔らかくする
- 刃と肌の摩擦を軽減する
- 髭剃り後の肌の炎症を鎮静する
- 剃った箇所の目印になり同じ箇所を剃るのを避ける

ジェルタイプのシェービング剤を使えば、より強力に肌を保護できる。
1-6.保湿ケアが不足している
肌が乾燥していると、角質が剥がれやすい状態になります。
すると軽くカミソリをあてるだけでも、簡単に角質が剥がれて、肌荒れが起こってしまいます。

髭剃り後は特に肌が乾燥しやすい。
次のような保湿成分入りの化粧水やクリームで、たっぷり保湿ケアをしておこう。
保湿成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
1-7.アレルギー反応
次のようなアレルギーが肌荒れの原因になることもある。
- カミソリの刃による金属アレルギー
- シェービング剤の成分によるアレルギー
カミソリの刃にはニッケルやコバルト、クロムなどの金属が使用されています。
金属アレルギーがある場合は、セラミックなどのアレルギーになりにくい素材のカミソリを使うようにしましょう。

かゆみや小さなブツブツがある場合は、アレルギーの可能性がある。
2.肌に優しい髭剃りの手順

僕の場合、ヒゲの剃り方に問題があるような…。

なるほど。それなら肌にやさしい髭剃りの手順をまとめておこう。
肌に優しい髭剃りの手順
- ぬるま湯で洗顔する
- 蒸しタオルでヒゲを温める
- シェービング剤をつけてヒゲが柔らかくなるまで待つ
- 待っている間にカミソリの刃を約40℃のお湯で温める
- 順剃りで剃る
- 剃りきれなかった箇所にシェービング剤を塗る
- 斜め45度で逆ぞりをする
- 冷水で洗顔し毛穴を引き締める
- 化粧水や乳液、クリームで保湿ケアを行う
順剃りは20回ほどでヒゲ全体を剃れるように、1回のストロークを大きくするのがポイントです。
肌への負担を最小限に抑えるためにも、剃りきれなかった箇所だけを逆剃りするようにしましょう。

ヒゲは水分を含むと膨張して柔らかくなる。
肌荒れを防ぐためにも、蒸しタオルやシェービング剤を活用するのがおすすめだ。
3.髭剃りで肌荒れしないための対策

次の5つの対策を実践するとより効果的だ。
3-1.シェービングは朝に行う
シェービングは夜よりも朝に行った方が、肌荒れが起こりにくくなります。
理由は朝と夜の肌に、次のような違いがあるからです。
夜:紫外線などのダメージを受けてハリがなくなっている
肌の調子が良い朝にシェービングを行えば、出血や肌荒れのリスクが軽減します。
朝起きてむくみが取れたら、シェービングを始めましょう。

起床から20~30分後に髭剃りをするのがおすすめだ。
3-2.1~2週間で刃を交換する
刃の交換を怠ると、次のような肌荒れが起こりやすい状態になってしまいます。
- 切れ味をカバーしようと力を入れて剃ることで肌に負担がかかる
- ヒゲが刃に引っ掛かって毛穴に負担がかかる
肌荒れを防ぐためにも、「1~2週間に1回」を目安に刃を交換するようにしましょう。
3-3.使用後のシェーバーは洗って乾燥させておく
シェーバーをきちんと手入れすれば、雑菌の繁殖による毛嚢炎を防げます。
お手入れの手順は以下の通りです。
- 絡まったヒゲを取り除く
- 水でサッと洗い流す
- 湿気が少ない場所で乾燥させる

カミソリの刃を拭くとコーティングが剥がれてしまう。
拭かずに自然乾燥して、通気性が良い場所に保管するのがおすすめだ。
3-4.刃の枚数が多いカミソリを使う
カミソリの刃は枚数が多ければ多いほど、肌にかかる圧力が分散されて肌荒れが起こりにくくなります。
肌が弱い人は、4枚刃や5枚刃のカミソリを使用しましょう。

4枚刃や5枚刃のカミソリは、刃が肌に触れない構造になっているから安心だ。
3-5.タオルや枕カバーは清潔なものを使う
髭剃り後の肌には、目に見えない細かい傷が付いています。
傷に雑菌が入り込むのを防ぐためにも、肌に触れるタオルや枕カバーは清潔なものを使いましょう。
3-6.生活習慣を見直して肌の調子を整える
肌荒れしやすいと感じたら、次の5つの生活習慣を取り入れてみましょう。
- 最低6時間は睡眠時間を確保する
- たんぱく質・ビタミンA・Cを積極的に摂取する
- コーヒーやお酒の飲みすぎを避ける
- 適度な運動をして代謝を高める
- 10~15分の全身浴で心身の疲れを癒す
最も重要なのは睡眠です。
睡眠不足になると成長ホルモンが分泌されず、肌の再生が遅れることで髭剃りのリスクが高まります。
1日に6時間は睡眠をとって、肌の調子を整えて起きましょう。

確かにしっかり寝た日の朝は、髭剃りをしても肌荒れしにくい気がします。
4.髭剃りで肌荒れしてしまった場合の対処方法

肌荒れしてしまった場合は、症状に応じた対処をすることが大切だ。
では症状別の対処法を詳しく紹介しておこう。
4-1.【赤みやヒリヒリ感がある場合】冷却+ワセリンで保湿
赤みやヒリヒリ感は、髭剃りの際に目に見えない細かい傷ができて、軽い炎症が起こっている状態です。
軽い炎症は以下の手順で解消できます。
- 冷たいタオルで赤みを鎮める
- ワセリンで保湿する

アフターシェーブローションは使わないんですか?

メントールやアルコールが配合された化粧水は、刺激になるからおすすめできない。
ワセリンなら余分な成分が含まれていないから、肌荒れ中にも安心して使えるよ。

アフターシェーブローションは、どんな使い方をすればいいんですか?

肌トラブルがない時に、保湿ケアとして使うのがおすすめだ。
4-2.【出血した場合】止血+ワセリンで早く治す
髭剃りで出血してしまった場合は、以下の手順でケアするのがおすすめです。
- 水道水で傷口を洗い流す
- ティッシュペーパーなどで押さえて止血する
- ワセリンで保護する

消毒はしないんですか?

消毒をすると傷を治すのに必要な細胞までが死滅して、傷の治りが遅くなってしまう。
だから最近では医療機関でも消毒をせずワセリンを使う「湿潤療法」が一般的になっている。
4-3.【ブツブツができた場合】抗菌作用のある薬を使う
髭剃り後にできたブツブツは、種類によって対処法が以下のように異なります。
毛嚢炎:ステロイド配合の軟膏や抗菌薬
毛嚢炎は髭剃りの後に多く見られる症状で、1週間ほどで自然に治ることもあります。
早く治したい場合は次のような抗菌作用のある市販薬を使いましょう。
- ベトネベートN軟膏AS
- クロマイ-N軟膏
- クロロマイセチン軟膏2%A

毛嚢炎とニキビは原因菌が違う。
間違ってニキビ薬を使うと、毛嚢炎が悪化することもあるから注意が必要だ。
4-4.【1週間経っても治らない場合】皮膚科を受診する
次のような症状がある場合は、皮膚科を受診するのがおすすめです。
- 赤みや痛みが続く
- 傷口がじゅくじゅくする
- 市販薬で症状が改善しない

皮膚科では抗生物質などの飲み薬も処方してもらえる。
1週間で治らなければ、皮膚科を受診してみよう。
4-5.【肌荒れでヒゲが剃れない場合】ヒゲ脱毛をしてヒゲをなくす

ヒゲを剃るたびに肌荒れしてしまって…。
肌に負担をかけずにヒゲをなくす方法ってないんでしょうか?

もちろんあるよ。脱毛すれば髭剃りの回数が激減して、肌荒れもしにくくなる。
ヒゲ脱毛をすれば、次の2つの理由により髭剃りによる肌荒れが改善します。
- 髭剃りの回数が減る
- ヒゲが細くなり力を入れずに剃れるようになる
医療脱毛なら5回ほど通うだけで、髭剃りの回数が減らせます。
少ない回数で早くヒゲをなくしたい人はメンズ医療脱毛ができるクリニック、痛みや肌トラブルの心配なくヒゲ脱毛に通いたい人はサロンの光脱毛を選びましょう。
ヒゲ脱毛におすすめのサロンやクリニックについての詳しい情報は、こちらのページをご覧ください。
5.まとめ
髭剃りによる肌荒れは、以下の手順でシェービングを行うことで予防できます。
肌に優しい髭剃りの手順
- ぬるま湯で洗顔する
- 蒸しタオルでヒゲを温める
- シェービング剤をつけてヒゲが柔らかくなるまで待つ
- 待っている間にカミソリの刃を約40℃のお湯で温める
- 順剃りで剃る
- 剃りきれなかった箇所にシェービング剤を塗る
- 斜め45度で逆ぞりをする
- 冷水で洗顔し毛穴を引き締める
- 化粧水や乳液、クリームで保湿ケアを行う
しかし頻繁に髭剃りをしていると、肌に負担がかかって肌荒れの原因になってしまいます。
髭剃りの回数を減らして肌荒れを改善したい人は、サロンやクリニックでヒゲ脱毛を始めましょう。
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