最近よく聞くオンライン家庭教師と通信添削。
「どっちが子供に合っているのかわからない…」
「自分の子供に向いていない方をやらせてしまって、成績が落ちてしまった」
こんなことになりそうで不安ですよね。
ですが心配ありません。
ちゃんと2つの特徴を知っていれば、子供に合っている方を選ぶことができます!
今回は、オンライン家庭教師と通信添削を徹底比較して、どちらが子供に合っているかを教えますね。
オンライン家庭教師と通信添削、それぞれの違いは?
<オンライン家庭教師と通信添削の違い>
- オンライン家庭教師 オンライン(対面) タブレットでの課題の添削、授業
- 通信添削 オフライン(非対面) テキストでの自習+郵送or 郵送での課題の添削
※進研ゼミの場合、webに写真をアップロードすることで添削課題の提出ができます。
オンライン家庭教師と通信添削は、他にも2つの違いがあります。
- システムの違い
- 使い方
それではひとつひとつ詳しくお話しします。
システムの違い
オンライン家庭教師は、LINE・Zoom・Skypeなどを使って家庭教師とオンラインでの授業になります。
授業の進め方は業者によって様々です。
タブレットで課題を提出してそれを添削して指導するものもあれば、ホワイトボードに板書して授業を進めるものもあります。
通信添削は、テキストによる自習による勉強がメインです。
単元ごとに課題を郵送で写真を提出して、数日後に添削されたものが返ってくるので、そこで間違えたところを復習して学力をつけるというのが学習のサイクルです。
使い方
オンライン家庭教師
オンライン家庭教師の業者の中には科目の単元の授業をするものもありますが、基本的には分からない問題を教えてもらったり、課題の添削指導がほとんどです。
ですので、基本事項は学校や参考書で先に学び、問題集を解いておく必要があります。
あくまでも学習の補助だと考えて利用した方がいいです。
通信添削
通信添削は、テキストで基礎から応用まで学ぶことができます。
しかし、サボり癖があるとどんどんやることが積み重なってオーバーワークになってしまうので、予定を立ててテキストを進め、定期的に課題を提出する必要があります。
オンライン家庭教師・通信添削の受講料金の比較
オンライン家庭教師と通信添削、料金はどのくらいかかるのでしょうか?
具体的な業者を例に挙げて比較します。
<業者 月あたりの料金>
- オンライン家庭教師 インターネット家庭教師netty 32,000円(週一回100分)
- オンライン家庭教師[e-Live] 42,000円(週一回90分)
- 学研の家庭教師 40,000円(週一回120分)
- 通信添削 進研ゼミ 9,134円(3科目)
- Z会 11,300円(3科目)
※オンライン家庭教師は3科目分勉強する場合のコマ数で計算
値段だけを見ると、通信添削に軍配が上がりますね。
オンライン家庭教師は、リアルタイムで行うため人件費がどうしてもかさんでしまいます。
業者の中にはキャンセル料を取るところもあるので注意が必要です。
実は通信添削は、科目を増やせば増やすほど1科目あたりの料金が安くなります!
次の表をご覧ください。
科目数 | 進研ゼミ | Z会 |
1 | 5,708円 | 4,000円 |
2 | 7,539円 | 8,000円 |
3 | 9,134円 | 11,300円 |
4 | 10,471円 | 15,300円 |
5 | 11,808円 | 18,700円 |
2科目までならZ会の方が安いですが、3科目以上なら進研ゼミの方がお得になります!
値段だけで決めるのは良くないことですが、頭に入れておいても損はないでしょう。
進学実績はどっちの方がいいの?
親としては一番気になる合格実績。
それでは差が分かりやすい大学受験での実績を比較していきます!
業者 | 合格先 |
オンライン家庭教師 インターネット家庭教師netty | 大学受験は非公開 |
オンライン家庭教師[e-Live] | 大学受験は非公開 |
学研の家庭教師 | 京大、東工大、地方旧帝大、早稲田、マーチ |
通信添削 進研ゼミ | 東大と京大で137名、早慶上理854名、国公立6000名 |
Z会 | 東大967名、京大948名、早慶上理5770名 |
表のすべてのオンライン家庭教師の業者は大学受験コースもありますが、公表しているのは学研だけです。
「自学自習が基本で家庭教師は補助として使う」という性質があるので、難問をたくさん解く必要がある大学入試には、オンライン家庭教師は不向きなのかもしれません。
しかし、中学受験・高校受験コースはどこの家庭教師の業者も、進学校へたくさんの生徒を送り出しているので、小学生と中学生の子供におすすめです!
一方、通信添削はZ会も進研ゼミもたくさんの難関大合格者を生んでいます。
このことから基礎的な内容だけでなく、トップレベルの難しい内容もカバーしていることが分かります!
小学生、中学生はもちろん、難関大を目指す高校生の子供にもおすすめです。
オンライン家庭教師はこんな子におすすめ!
まずオンライン家庭教師のメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット |
|
|
大きなメリットは、オンラインで家庭教師と面識を持つことでサボりにくくなるということです。
そのため、オンライン家庭教師はめんどくさがり屋な子供におすすめです!
しかし、時間の使い方が制限されてしまうので、自分で予定を立てられるしっかりした子供にはあまり向いてないのかもしれませんね。
通信添削はこんな子におすすめ!
まず、通信添削のメリット・デメリットに関してまとめました。
メリット | デメリット |
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通信添削の最大のメリットは、テキストの質が高いということです。
進研ゼミのテキストは基礎問題が多く、Z会のテキストは難問が多めです。
ですので、塾に行かせていない子供には進研ゼミがおすすめです。
逆に、バリバリ塾に行って基礎的な学力は充分あるという子供には、Z会で学力をさらに高めさせるのもよいでしょう。
添削は主に郵送で行われるため、模範解答を知るまでにタイムラグがあります。
普段から学校の先生に質問するクセを付けたほうがいいですね。
進研ゼミはつまずきやすいところの解説をしていて理解がしやすくなります。
Z会は単元の導入の授業をしているので、初学者でもスムーズ。
通信添削は、勉強のペースを自分でたてて継続して学習する必要があり、それはとても大変なことです。
なので、強い意志と精神力が大事になってきます。
それを踏まえると、通信添削はしっかり者の子供におすすめです!
ちなみに、進研ゼミ、Z会の添削課題提出方法は以下の通りです。
進研ゼミの場合の添削課題提出方法
添削課題はWebで提出できます。
郵送の場合2週間かかりますが、Web提出だと4日で返ってくるので、急ぎの場合はWebでの提出がいいですね。
また、小中学生はタブレットで受講ができるので、テキストがかさばらずにすみ、子供としても学習に取り組みやすくなるのでおすすめ。
ただし!高校生向けの大学受験コースだとテキストのみでの受講になります。
タブレットやスマホの進研ゼミのアプリを使うことで、基本問題やリスニングの練習ができるので、隙間時間に活用するとよいでしょう。
Z会の場合の添削課題提出方法
Z会も「ipadスタイル」があります。
タブレットで受講することができ添削課題もwebで提出。
しかし、これは中学生、高校1年生、2年生が対象なので注意が必要です。
また、進研ゼミ・Z会はタブレットを使うコースでなくても映像授業が利用できます。
自宅学習への活かし方
さて、オンライン家庭教師と通信添削のシステムはだいたい分かりましたね。
続いては、「実際どうやって活用すれば合格できるか」についてお話します。
オンライン家庭教師は分からない部分を徹底的に解決
オンライン家庭教師は、「分からないところを質問して理解を深める」という使い方がオーソドックスです。
なので、普段の学校の授業を大切にさせてください。
そのうえで市販の参考書や学校の問題集を解いて、分からないところを聞いて、一冊ずつ完璧にしていきましょう!
そうすれば、着実に力をつけることができます。
また、1日の学習スケジュールを立てさせましょう。
例えば、17時から19時まで自習をして、20時からオンライン家庭教師と勉強という感じに予定をつくるのです。
それを実行することにより、「自分はちゃんとできるんだ!」と自信をつけることに繋がります。
また、予定を立てる習慣は後々の人生で必ず役に立ちます!
通信添削の自分で予定と立てて確実に実行する
通信添削は、自学自習が何より大事です!
週ごとに、どのくらいの分量をやるか予定をたてるクセをつけさせてください。
最初のころは、多すぎたり少なかったりすると思います。
ですが、それでいいんです。
大切なことは、「自分で予定をたてる」ということ!
だんだん調整して、理想的な予定が作れるようになるはずです。
それに添削に時間がかかるので普段から学校の先生に質問することも大切です。
通信添削の教材の質問でも、学校の先生は親身になって教えてくれるでしょう。
また、添削のタイムラグは考えようによっては大きなメリットです。
忘れかけていたころに、もう一度その単元を復習することができるから。
さらに、自分でも復習することで、学力はぐんぐん伸びること間違いないでしょう。
まとめ
<オンライン家庭教師>
- リアルタイムできめ細かい指導を受けられる
- あらかじめ自分で問題を解いておき、補助として活用する
- めんどくさがりの子供におすすめ
- 普段の学校の授業を大切に
- 小学生、中学生向き
<通信添削>
- テキストでの自学自習がメイン
- テキストの質が良いため、ちゃんとやれば難関大にも行ける
- 自己管理が大切
- 継続して続けられる強い意志が必要
- 学校の先生に質問するクセをつける
「子供にどんな方法で受験勉強を頑張ってもらうか」
これを考えるのはとても大変ですよね。
ですが、これが絶対正解というものはありません。
子供と話し合って、どれがいいか一緒に考えてみましょう。
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