日本海で操業中にロシア警備艇に連行された島根県のカニ漁船「第68西野丸」が3日早朝、鳥取県境港市の境港に約1カ月ぶりに帰港した。乗組員10人の健康状態に問題はないという。
 第68西野丸は島根県出雲市の水産会社「利見水産」が所有する漁船。1月26日に境港を出港し、1週間のベニズワイガニ漁を予定していたが同30日に連行された。ロシア側に保証金を支払って解放され、今月1日にロシアのナホトカ港を出港した。
 利見水産の社長で船長の利見秀治さんは下船後、報道陣に「ほっとしている」と笑顔を見せた。乗組員を出迎えた島根県かにかご漁業組合の古木均事務局長は「痩せていた。心労があり、食事が合わなかったのだろう」と話した。
 同社の代理人弁護士は取材に対し、「ロシアの排他的経済水域(EEZ)では漁を行っていない」と強調。ロシア側が主張する違法操業について、改めて否定した。