自民党総裁選は7日告示され、安倍晋三総裁(首相、63)、石破茂元幹事長(61)の順に立候補を届け出た。選挙戦は6年ぶりで、憲法改正の進め方や首相の政権運営に対する評価が主な争点になる。20日に投開票され、新総裁を選出する。
 現職の総裁に挑戦者が立ち向かった例は、2003年に小泉純一郎首相が亀井静香氏ら3氏を退けて以来。現職との一騎打ちは、推薦人制度が導入された1972年以降初めて。
 立候補の受け付けは党本部で午前10時に始まり、安倍、石破両陣営が規定の20人の推薦人名簿を添えて届け出た。推薦人代表はそれぞれ橋本聖子参院議員会長と尾辻秀久元参院副議長で、いずれも陣営の選対本部長を務めている。
 北海道地震の発生により、7日に予定していた所見発表演説会と共同記者会見は10日に延期。候補者による論戦を伴わない異例のスタートで、両陣営の出陣式も中止となった。
 首相は7日午前、官邸で北海道地震に関する関係閣僚会議に出席し、「先手先手で対応してほしい」と指示した。石破氏は衆院議員会館で記者団に「一人ひとりの有権者に勇気と真心をもって真実を語る」と強調した。
 今回の総裁選は国会議員票、地方票それぞれ405票の計810票で争われる。首相は、党内最大派閥の細田派など5派閥と竹下派有志らの支持を獲得し、議員票で優位に立つ。地方党員への働き掛けを強める石破氏がどれだけ巻き返せるかが焦点だ。
 首相は野党時代の12年総裁選に勝利し、15年の前回は無投票で再選された。党則は総裁任期を1期3年、連続3期までと規定。途中で交代しない限り、新総裁は20年の東京五輪・パラリンピックを日本の顔として迎えることになる。