土砂崩れで31人不明

<写真:地震で広範囲にわたり崩落した山肌と、押しつぶされた民家=6日、厚真町(時事通信チャーター機より)> 北海道の胆振地方中東部を震源とする地震で、気象庁は6日、大規模な土砂崩れが起きた厚真町で震度7を観測していたと発表した。道によると、厚真町などで4人が死亡したほか、3人が心肺停止で見つかり、31人が安否不明となっている。余震とみられる地震も相次ぎ、気象庁は警戒を呼び掛けた。【10面と11面に関連】
 気象庁によると、北海道で震度7を観測したのは初めて。同庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。
 道内の全約295万戸で停電が発生した。世耕弘成経済産業相は「北海道全域が完全に復旧するには1週間以上かかる見通しだ」と述べた。
 道によると、死亡が確認されたのは、むかわ町と新ひだか町の各1人と厚真町の2人で、心肺停止は厚真町の3人。一方、安倍晋三首相は死者が9人になったと明らかにした。
 道内で少なくとも192人が重軽傷を負い、札幌市でも家屋倒壊や液状化などの被害が出た。午後4時半時点で避難所548カ所に計約2400人が避難した。
 道内の大半の信号機がストップしており、道警が不要不急の外出を避けるよう呼び掛けた。広域で断水も起きている。
 厚真町によると、土砂崩れは同町吉野地区など町内5カ所で起きた。自衛隊や警察などが約2万1000人態勢で捜索活動を進めた。
 地震の影響で道内の全ての火力発電所が停止し、停電が発生。その後、砂川火力発電所(北海道砂川市)が午後1時35分に再稼働し、電力の供給が一部で再開された。
 JR北海道は、新幹線を含む道内の全線で運転を停止。国土交通省新千歳空港事務所によると、滑走路に異常はないが、ターミナルビルが水漏れなどで閉鎖され、6日の全発着便が欠航した。
 北海道電力泊原発(泊村、停止中)では、外部電源を一時喪失。午後1時に完全復旧するまで、非常用ディーゼル発電機を起動し、使用済み燃料プールの冷却を続けた。

<写真:地震で広範囲にわたり崩落した山肌と、押しつぶされた民家=6日、厚真町(時事通信チャーター機より)>