安倍晋三首相(自民党総裁、63)は26日午後、訪問先の鹿児島県垂水市で9月の党総裁選(7日告示、20日投開票)への立候補を正式に表明した。既に出馬の意向を示している石破茂元幹事長(61)との一騎打ちの構図が固まり、2012年以来6年ぶりの選挙戦となる。首相の政権担当継続の是非や憲法改正の進め方を主な争点に論戦が展開される。
 首相は記者団に、経済や外交分野を中心に5年半余りの政権運営の実績を強調。その上で「あと3年、自民党総裁、首相として日本のかじ取りを担う決意だ」と述べ、連続3選へ支持を訴えた。
 首相はまた、19年に皇位継承、20年に東京五輪・パラリンピックが控えていることなどに触れ、「日本は大きな歴史の転換点を迎える。平成のその先の時代に向け、新たな国造りを進める先頭に立つ」と語った。
 地方での出馬表明は異例。石破氏が農林水産業の活性化など、地方創生を公約の柱に据えたことを意識したとみられる。
 石破氏は滋賀県草津市で記者団の取材に応じ、「議論する場をできるだけ多くつくることが、国家・国民に対し果たすべき責任であり、首相の意向、私の考え方に沿う」と述べ、政策面での論争に期待を示した。
 今回の総裁選は、党所属国会議員405人が1票ずつ投票し、党員・党友投票を基に算出される地方票にも同数の405票が割り当てられる。首相の出身派閥である細田派など党内5派閥の支持を得た首相は国会議員票で優位に立っており、比重が増した地方票の行方が焦点となる。