1万2000人避難

<写真:浸水で激しい被害のあった地域で自宅の片付けをする住民の男性=9日午後、岡山県倉敷市> 西日本を中心に降り続いた記録的な大雨の被害はさらに拡大し、死者数は9日までに12府県で計110人となった。平成に入ってからの豪雨災害で最多。行方不明や安否不明者も多く、警察や消防、自衛隊による捜索・救助活動が各地で続いた。
 内閣府の防災白書によると、平成以降の豪雨災害では2004年10月の台風23号と11年8~9月の紀伊半島豪雨による死者・行方不明者がいずれも98人で最多だったが、それを上回った。
 総務省消防庁によると、9日正午現在で15府県の約120万世帯、約262万人に避難指示・勧告が出た。9日午前6時現在、15府県で約1万2200人が避難所に身を寄せた。厚生労働省によると、9日午前11時現在で26万8760戸が断水中。
 府県別の死者は、広島40人、岡山28人、愛媛25人、京都4人、山口3人、兵庫、福岡、鹿児島で各2人、岐阜、滋賀、高知、佐賀で各1人。
 岡山県では、堤防の決壊で広い範囲が浸水した倉敷市真備町周辺で水が引き始め、被害が徐々に明らかになってきた。県によると、真備町ではこれまでに23人の死亡を確認。男性が9人、女性は14人で、高齢者が大半を占める。笠岡市や井原市、総社市でも計5人が死亡した。
 愛媛県では宇和島市吉田町南君で土砂災害が起き、女性2人と男児(9)の死亡を確認。吉田町白浦でも土砂による家屋倒壊で3人が死亡した。
 佐賀県では伊万里市の男性(20)が行方不明になり、長崎県松浦市の海岸で遺体が見つかった。

<写真:浸水で激しい被害のあった地域で自宅の片付けをする住民の男性=9日午後、岡山県倉敷市>