政治の影、色濃く

 【平昌時事】第23回冬季五輪平昌大会が9日開幕した。韓国での五輪は1988年ソウル夏季大会以来で、冬季大会は初開催。史上最多の92カ国・地域から選手約2900人が参加する。北朝鮮のミサイル発射などで軍事的緊張が高まる中、開幕直前になって国際オリンピック委員会(IOC)が北朝鮮の参加を認める特例措置が取られた。スポーツの祭典に政治的な思惑が色濃く影を落とす異例の大会となる。
 開会式は屋外の平昌五輪スタジアムで行われ、日本選手団は冬の五輪で史上最多の出場8度を誇るノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホーム)が旗手を務めた。日本選手団は海外開催の冬季五輪で最多となる269人(うち選手124人)。開会式には高梨沙羅(クラレ)らジャンプ陣やカーリング男女の代表が行進した。
 韓国と北朝鮮の選手団は「コリア」として、入場行進の最後に同時行進。個人資格で参加する「ロシアからの五輪選手(OAR)」も入場した。IOCは組織的ドーピングが問題視されたロシア選手団の参加を禁じ、厳しい基準を満たした選手に限って出場を認めた。
 開会式には韓国の文在寅大統領の他、日本の安倍晋三首相、米国のペンス副大統領ら各国首脳も出席した。
 大会は25日までの17日間で、史上最多の102種目が行われる。日本はスピードスケートやジャンプの女子、フィギュアスケート、ノルディックスキー複合の男子に金メダルが期待され、1998年長野大会で獲得した過去最多のメダル10個に迫るかが注目される。