試行結果を公表―大学入試センター

 大学入試センターは4日、現行のセンター試験に代えて2020年度に始める「大学入学共通テスト」に向け、11月に実施した試行調査(プレテスト)の問題と結果の速報を公表した。複数の文章や資料を基に答える問題を多く設け、全体的に問題冊子のページ数が現行より増加。正しい選択肢を全て選ばせるなど新形式の出題もあり、センターは「難度は上がった」とみている。
 マークシート式問題の採点が6~7割程度終了した段階での設問ごとの正答率などを示した。新たに導入する記述式は、国語、数学で各3問を出題。採点は近く開始し、年内に終わらせる。最終的な結果は、今年度中に公表する。英語は別日程で、来年2~3月に試行する。
 プレテストは、問題作成や採点などを試行、検証し、新共通テストの円滑な導入に生かすのが目的。11月13~24日の期間中、全高校の約38%に当たる全国の国公私立1889校、延べ約17万8000人の高校生が参加した。実施した全11科目のうち、原則的に国語と数学1・Aは高校2年、他は高3が解答した。
 全問題の正答率は0・9~87・1%。過去3年のセンター試験では1%弱~9割超だったため、センターは「各問題の正答率の分布を見ると、難易度の幅は現行試験より高い方に寄った傾向があるのではないか」と分析している。
 ただ、センター試験の過去問も出題したところ、正答率が実際の試験よりも低い傾向が見られた。実施時期が実際の試験日より約2カ月早く、一部は高2が受験したため、センターは「受験勉強の本格化前だったことや、高校でまだ履修していない内容を解答したことが影響した可能性もある」としている。
 プレテストは来年11月にも、大学を会場にしたより本番に近い形で実施する予定。