東京都目黒区にある区立碑文谷公園の池で近くに住む阿部祝子さん(88)の切断された遺体が見つかった事件で、阿部さんのマンション室内には通帳や携帯電話も残されていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。部屋は無施錠だったが財布も見つかっており、警視庁碑文谷署捜査本部は金銭目的以外の犯行とみて携帯電話の解析などを進めている。
 捜査関係者によると、「阿部さんと連絡が付かない」と出入り業者から届け出を受け警察官が確認に行くと、部屋は無施錠だった。室内に物色された形跡はなく、財布など現金類も手付かずで残っていた。通帳や携帯も見つかった。
 阿部さんは19日午後8時ごろ、自室がある3階のエレベーター前で長男家族を見送る姿が防犯カメラに映っており、その後、自室に戻ったとみられている。約10台ある防犯カメラで外出する様子は確認されていないことから、マンション内で事件に巻き込まれた可能性がある。
 一方、これまでの捜査で、阿部さん宅の風呂場などから血液反応は出なかった。防犯カメラの解析で不審者の姿は確認されていないが、死角もあるという。