地元商店、客激減に苦笑/G7首脳訪問、物々しく

 三重県伊勢市の伊勢神宮に、サミットに出席する先進7カ国(G7)の首脳が集まった26日午前、普段は参拝客でにぎわう内宮周辺の土産物店街「おかげ横丁」は人通りも少なく閑散としていた。首脳らを一目見ようと集まった地元の人々は「びっくり。こんなおかげ横丁は見たことがない」と驚いた様子だった。
 伊勢神宮を管理する神宮司庁は同日午前5時から午後1時まで内宮の一般参拝を停止。内宮に通じる宇治橋付近には金属製の柵が置かれ、立ち入りが規制された。周辺では警備の警察官が道路や路地などで警戒に当たり物々しい雰囲気に。一方で、土産物店や飲食店は訪れた人をもてなすために通常通り営業していた。
 サミット開催が地元にもたらす影響は良くも悪くも大きい。宇治橋前で土産物店やレストランを営む「岩戸屋」の山本秀次営業部部長(46)は、一般客の激減に「商いは右肩下がり」と苦笑する。ただ、サミットが近づくにつれ欧米からの客が増えているといい、「これから海外のお客さんがたくさん来てくれれば」とサミット後に期待を掛けた。
 首脳らを一目見ようと宇治橋近くで待っていた地元の建築塗装業柘植昌春さん(60)は「こういう機会は一生にあるかないか。日本の伊勢神宮が世界の伊勢神宮になる」と話した。