【ワシントン時事】オバマ米大統領が27日に広島を訪問する際、第2次世界大戦中に旧日本軍の捕虜となった元米兵の一人が同行することが22日、分かった。旧日本軍が多くの捕虜を死亡させた「バターン死の行進」の生存者らでつくる「全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会」が明らかにした。
 同協会によると、ホワイトハウスから広島での式典に参加できる元捕虜を紹介してほしいと依頼があったという。ホワイトハウスはかねて「広島訪問で全て戦没者を追悼する」と説明しており、原爆投下だけでなく、第2次大戦がもたらしたあらゆる被害に焦点を当てる狙いがあるとみられる。
 広島訪問に同行するのは、コネティカット州在住のダニエル・クローリーさん(94)。同協会の資料によれば、クローリーさんは1942年にフィリピンで旧日本軍の捕虜になり、パラワン島で滑走路建設の労働を強いられた後、44年に日本に移送された。栃木県の足尾銅山で「奴隷労働者」として働かされた末、終戦に伴って解放されたが、パラワン島に残った150人の捕虜は殺害されたとされる。