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「一枝の 椿を見むと ふるさとに」/原石鼎ゆかりの椿、開花/出雲・佐貫雅信さん方

掲載日:2008/04/06

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 「一枝の 椿を見むと ふるさとに」――。出雲市塩冶町に生まれた俳人・原石鼎ゆかりの実生の椿が、出雲市大島町の佐貫雅信さん(71)方の庭で初開花した。
 庭の一角に、背丈一m三十㎝まで成長した木に、穏やかな光を受けて、三十輪ほどの白い椿の花が咲き誇っている。
 この椿は、元市議会議員の森山益吉氏が、石鼎の生家を訪れた際に、同句に詠まれたと思われる直径三十㎝、樹齢百年ほどの椿の種を、石鼎を偲ぼうと当主から譲り受け、〇二年に佐貫さんら七人ほどのグラウンドゴルフ仲間に種を手渡し、思いを託したもの。このうち、佐貫さん方だけが開花に至った。
 佐貫さんは、退職後、出雲高等技術校の造園科で造園を学んだほどの造園好き。自宅の手作り日本庭園の一角に、早速、種を蒔いたところ、翌年には発芽。六年ほどの歳月を経て、このほど開花した。
 「最初は、石鼎を知らなかったが、種を蒔いて気にかけていただけに、開花してうれしいですね」と、花をまるで我が子を見るかのように話す。
 出雲つばき会の森山晃兆代表は、「椿の中には、出雲市塩冶産の『石鼎』と名付けられたピンク色の椿もある。接ぎ木からだと、二年ほどで開花するが、実生からだと六~七年はかかる。椿は『とり・蒔き』という言葉があるほど、種を取ってすぐ蒔かないと、乾燥すると発芽しにくくなる」という。


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